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目的・事業・会長挨拶

目的

この法人は、小児の保健、医療および福祉の充実、向上を図るための事業を行い、小児の心身の健全な発達に寄与する事を目的とする。

事業

この法人は、目的を達成するため、次の事業を行う。

  1. 小児の保健、医療および福祉に関する調査、研究の事業
  2. 小児の保健、医療および福祉の向上に関する学術集会および研修等の事業
  3. 小児の保健、医療および福祉の向上に関する普及、啓発および支援の事業
  4. その他この法人の目的を達成するために必要な事業

以上の事業を遂行するために、各委員会を設置しています。

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会長挨拶

会長就任挨拶

このたび、第37回日本小児科医会フォーラムの総会後に開催されました臨時理事会におきまして、日本小児科医会会長を拝命いたしました佐藤好範でございます。身に余る光栄であると同時に、その責任の重さを深く受け止めております。

まず、本会の礎を築いてこられた歴代会長、諸先輩方のご尽力に深く敬意と感謝を申し上げます。また、日々地域の子どもたちとご家族に寄り添い、小児医療の最前線を支えておられる会員の先生方に、心より御礼申し上げます。私は、皆様が長年培ってこられた実践と信頼を大切に受け継ぎながら、新しい時代にふさわしい小児科医会のあり方を皆様とともに考え、歩んでまいりたいと存じます。わが国の小児医療は、今まさに大きな転換点にあります。少子化が急速に進む一方で、神経発達症、不登校、いじめ、自死、子育て不安、貧困や孤立など、子どもと家庭をめぐる課題は複雑さを増しています。子どもの数が減る時代だからこそ、一人ひとりに丁寧で切れ目のない支援を届けることが、私たち小児科医の重要な使命であると考えます。

私は会長として、「地域総合小児医療の未来と子どものウェルビーイングの実現」を基本理念に掲げ、本会の歩みを進めてまいります。第一に、地域総合小児医療認定医制度の充実です。地域に根ざして子どもを支える小児科医の専門性と役割を明確にし、若手からベテランまで学び続けられる体制を整え、制度の普及と社会的認知の向上に努めます。第二に、かかりつけ医機能の重要性を社会へ発信します。予防接種、乳幼児健診、学校医活動、子育て相談など、日常に根ざした実践こそ地域小児医療の基盤です。医療、保健、福祉、教育との連携を深め、子どもの生活全体を支える視点を強めてまいります。第三に、学童期・思春期支援の充実です。不登校や心身の不調が増えるなか、小児科医が学校保健と連携し、子どもの小さなサインを早期に受け止め、必要な支援へつなぐ体制づくりを進めます。

会長 伊藤 隆一
公益社団法人 日本小児科医会
会長 佐藤 好範

第四に、神経発達症への対応力向上です。神経発達症は、すべての小児科医が日常診療の中で向き合うべき重要なテーマです。5歳児健診の充実、研修体制の整備、地域支援ネットワークの強化を通じて、早期発見・早期支援を推進します。第五に、地区医師会活動を通じた地域連携の強化です。行政、子ども家庭センター、学校、福祉機関との連携を深め、地域で子どもを包括的に支える仕組みを育てます。第六に、医療DXを活用した情報連携です。乳幼児健診から学校保健、思春期支援へと、子どもに関わる情報が適切につながる仕組みを構築し、18歳までを見通した継続的支援の基盤整備を国にも働きかけてまいります。これらの取組を通じて、診療室の中だけでなく、地域社会全体で子どもを支える体制を強めていきたいと考えております。

厳しい時代であるからこそ、私たちには果たすべき役割があります。地域に根ざす小児科医の力を結集すれば、子どもたち一人ひとりの人生に、より良い変化をもたらすことができると信じています。日本小児科医会は、会員の皆さまとともに、子どものウェルビーイングを中心に据えた医療を推進し、すべての子どもが健やかに成長できる社会の実現に向けて全力を尽くします。あわせて、公益社団法人としての公平性と透明性をさらに高め、子どものアドボカシーを担う専門職団体として、社会に対して的確かつ力強く発信してまいります。

微力ではございますが、誠心誠意その職責を果たしてまいる所存です。会員の皆様には、今後とも一層のご指導とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
(2026年6月)

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