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2023/11/21

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)定期接種、忘れていませんか?

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―特にキャッチアップ接種対象の女性
(1997年4月2日~2007年4月1日生まれ)の方へ―

公益社団法人日本小児科医会
会    長 伊藤隆一
業務執行理事 峯 眞人

2021年11月にHPVワクチン接種を個別に勧める取り組みとしての積極的勧奨が再開され、接種を希望される方が増えてきました。

また2022年4月にはこの積極的勧奨が差し控えられていた間に、定期接種が可能な年齢(小学校6年生~高校1年生相当)を超えてしまった女性を対象に、3年間の期限付きですが、全額公費負担で合計3回の接種が出来るキャッチアップ接種制度が開始されました。

HPVワクチンについては10年前に報道された情報を記憶しており、接種すべきか迷っておられる方もいると思います。しかしこのワクチンの効果と安全性については、世界中できちんと確認されたことによって、2021年11月に積極的勧奨が再開されました。

定期接種対象の小学校6年生~高校1年生相当の女子はもちろんのこと、特に接種期間が限定されているキャッチアップ接種対象の方についても、どうぞ安心して早めの接種を計画してください。

キャッチアップ接種対象者は誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日生まれの女性です。2025年3月末まで無料で接種することができます。この世代ではHPVワクチンは本来3回接種ですが、過去に1回ないし2回のみ接種しており、2回目や3回目が未接種の方も対象になります。

これから3回の接種を計画する場合には、1回目から3回目終了までには6か月以上の期間が必要です。2025年3月末までに3回を終えるために、残り1年少々しか期間がありませんので、是非早めに接種の計画を立てることをお勧めします。

HPVワクチンは3種類あり、どのワクチンもキャッチアップ接種に使用可能で2価、4価ワクチンに加え、現在は9価ワクチンも接種できるようになっています。

分からないことなどがありましたら、子どものころに通院したことのある小児科の先生や、近くの産婦人科、内科の先生などに相談してみてください。


キャッチアップ接種に関する詳しい情報を知りたい場合は以下の資料など参考にしてください。

  • HPVワクチンの接種を逃した方に接種の機会をご提供します(厚生労働省ホームページ)
    https://www.mhlw.go.jp/content/000919150.pdf
  • 東京小児科医会・東京産婦人科医会協働作成「キャッチアップ接種推進ポスター」
    (東京小児科医会ホームページトップ>【お知らせ】HPV ワクチン 『 キャッチアップ接種啓発チラシ 』 のご案内 - )
    https://tokyo-pediatrics.org/archives/15299/

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