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2022/06/28

(再掲)国際委員会からのお知らせ「ヨーロッパや北米を中心に「サル痘」の発生が確認されています!」他

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国際委員会より注目記事をご紹介させて頂きます。海外へ行かれる方、帰国された方はご参考になさって下さい。


ヨーロッパや北米を中心に「サル痘」の発生が確認されています

https://www.forth.go.jp/news/20220521_00001.html
(厚生労働省 検疫所ホームページ)

「サル痘」って何?

https://comemo.nikkei.com/n/nf98271a88847
(水野泰孝comemo.nikkei.comより)

「2022-23シーズンの季節性インフルエンザワクチンの接種に関する日本ワクチン学会の見解」

http://www.jsvac.jp/pdfs/JSVAC_2022-23flu.pdf
(日本ワクチン学会より、以下要約)

最近話題になっている今シーズンのオーストラリアでの流行拡大や、海外からの渡航解除も進むことから、今シーズンも、生後6か月以上のすべての人に対してワクチン接種を推奨するとしています。

小児急性肝炎【続報】

①英国の状況 6/17

https://www.gov.uk/government/publications/acute-hepatitis-technical-briefing/investigation-into-acute-hepatitis-of-unknown-aetiology-in-children-in-england-case-update
(GOV.UK UK Health Security Agency、 以下要約)

6/13までにA~E型以外の原因不明の急性肝炎が小児に260人の認められいるが、死亡例はない。
しかし12人(4.6%)が肝臓移植を必要とした。新たな発生は続いているものの一週間当たりの数はおおむね減少。原因不明であるが病原検査ではアデノウイルスの検出が引き続き最も多く、検査した241例中156例(約65%)からアデノウイルスを検出。一方、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は入院の際の検査結果がある196人のうち34人(約17%)から検出。ほとんどはSARS-CoV-2ワクチン接種の対象年齢ではない5歳までの乳幼児に発生しており、SARS-CoV-2ワクチンとの関連は認められていない。

②米国の状況 6/17

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35709071/
(MMWR Morb Mortal Wkly Rep、以下要約)

英国の状況報告と時を同じくして米国からも報告があり、小児の肝炎と関連した救急科治療/入院や肝臓移植はSARS-CoV-2感染(COVID-19)流行前に比べて増えてはおらず2017年以降一定。0~4歳の小児の1ヵ月当たりの肝炎関連入院数はより最近の2021年10月~2022年3月までは22件、COVID-19流行前は19.5件であり、有意な変化はない。米国での調査ではアデノウイルス40/41型陽性の小児の割合の増加も認めらていない。小児の原因不明の肝炎はもはや心配する必要がないというわけではない。

③日本の状況 6/17

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26309.html
(厚生労働省より、以下要約)

  • 確定例 現時点なし。
  • 可能性例 11例追加 累計58例
    アデノウイルス陽性例4件、うち2件は、アデノウイルス1型及び2型残り2件は病院検査陽性、地方衛生研究所検査陰性
  • 疫学的関連例なし