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インフルエンザ関連情報(2017.12.12現在)
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公益社団法人 日本小児科医会 > インフルエンザ関連情報(2017.12.12現在)

1歳未満のインフルエンザのオセルタミビルの適応拡大について

 

日本小児科学会HP インフルエンザ等の診療に関する情報提供より
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=229

 

5.1歳未満のインフルエンザのオセルタミビルの適応拡大について
 1歳未満の新生児・乳児インフルエンザ症例に対するオセルタミビル(タミフル®)適応拡大の要望を2013年に3学会合同(日本小児感染症学会・日本未熟児新生児学会(現日本新生児成育医学会)・日本感染症学会)で厚生労働省の医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議に公知申請で要望申請していた。2015年11月17日に厚生労働省から同薬の使用実態調査の要請があった。小児感染症学会にて調査が行われ、2015/16シーズンに18施設から3 mg/kg/dose、1日2回投与された22症例の情報が集積された。我が国の使用実態が明らかにされ、特記すべき有害事象を認めなかったことから、1歳未満のインフルエンザ症例に対するタミフル®使用について、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は承認審査前の評価を行い、適応外使用に係る公知申請が可能と判断し、2016年11月24日から保険適用となった。
 添付文書の改訂はまだなされていないが、現在、1歳未満の新生児・乳児インフルエンザに対し、3mg/kg/dose、1日2回の投与が可能である。

 

上記見解について
 2及び2.5mg/kgでは十分な有効性が得られないことから3mg/kgの投与量が指示されていますが、3mg/kgではたしかに2mg/kgより年少児で投与量が多くなることがありますが、いずれを採用するかは臨床医の判断に任されるものと思い
ます。しっかりと効果を得たいと思うかほどほどにしておきたいのか、個人の判断が尊重されるかと思います。
(当医会 公衆衛生委員会)

 

タミフルⓇドライシロップ3% ご使用にあたってのお願い(2017年3月)